株式会社つばさ資産パートナーズ 大阪市淀川区東三国5-7-4-2F
築古アパートの再生をサポートさせて頂いている、家主のAさんより、相続のご相談を受けました。
Aさんは、ご主人さんの相続により、現在、歴史あるアパートを所有しています。
大正時代の建築ですが、屋根や外壁もきちんと手直され、歴史を感じる味のある建物として凛として存在しています。
このAさん、お子さんがいないので、相続が発生すると、Aさんの甥っ子、姪っ子が相続人となります。
相続の悩み
甥っ子や姪っ子がこのアパートに来る度に、「こんな古い所に良く住んでるね」と言われるらしく、歴史のあるアパートには全く興味は無いとのこと。
古すぎて煩わしいと思っているようです。
Aさんの想いは、甥っ子や姪っ子の内の誰かが、アパートを引き継いで欲しいと思っているのですが、それはなかなか難しそうです。
建築的な視点で見ると、解体するのは、勿体ない建物です。
しかし、所有する側からすると、修繕等でお金が必要となるので、家賃から修繕積立をそれなりの額をしておかないと、維持することが出来なくなります。
そんな事から、Aさんが元気な内にアパートを売却して現金化しておくのか、それとも、相続人の誰かに託す遺言を書いておく方が良いのか、どうしたら良いかというご相談です。
昭和30年代、40年代の建物であれば、売却して現金化ということに躊躇なかったかもしれません。
しかし、大正時代となると、貴重な建造物です。
想いを叶えるアドバイス
Aさんの想いを叶える方法として、次のアドバイスをさせて頂きました。
元気な内にAさんの想いを引き継いでくれる理解のある第三者に売却する。そして、相続人には現金を渡す。
但し、ポイントは理解のある第三者に売却すること。しかし、この第三者を見つけるのには、一工夫が要りますが、、
相続人が不動産承継に積極的で無い場合は、売却が一般的な路線となります。
Aさんの想いをお聞きしていると、アパートを高値で売却することよりも、残していきたいという想いを強く持たれていました。
それであれば、売却という選択を取りながらもAさんの想いを引き継いでくれる第三者へ売却することが出来れば、想いを叶えられるのではと思い、アドバイスをさせて頂きました。
そうお伝えすると、Aさん、迷いから少し抜け出した表情になり、一度、考えてみるので、その後、相談させてくださいと言われ、帰られました。
この先、どう進展していくか未だ、分かりませんが、相続対策は、相談者の想いによって進め方が各々違ってきます。
相続のご相談は、「相談者の想いは何か」ということに気づき、感じて、提案をしていくことが大事だなと改めて感じています。
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